2019年12月24日火曜日

yatex-modeでmozc-im使用時に,ドル記号入力で直接入力に切り替える.

emacsでyatex-modeを使っているときに,日本語入力中でもドル記号を入力すれば,直接入力に切り替わりドル記号が2つ入力されて欲しい人間です.

mozc.elを使っているときには,mozc-mode-mapを書き換えることで上記に対応していたのですが,mozc-imではキーマップが用意されていません.そこでキーイベントを拾う関数であるmozc-im-input-methodにアドバイスを定義することで上記を解決してみました.
(require 'mozc-im)
(setq default-input-method "japanese-mozc-im")

(defadvice mozc-im-input-method (around insert-dollars (event))
  (if (and (eq major-mode 'yatex-mode)
    (equal event ?$))
      (YaTeX-insert-dollar)
    ad-do-it))
(ad-activate 'mozc-im-input-method)
mozc.elでも,mozc-mode-mapを書き換える方法でなく,これと同様にmozc-handle-eventという関数にアドバイスを定義すれば同じ挙動を示します.


追記:defadviceは古いそうなので,advice-addを使用したものに書き換えてみました.
(require 'mozc-im)
(setq default-input-method "japanese-mozc-im")

(defun mozc-im-input-method--yatex-insert-dollars (orig-fun key)
  (if (and (eq major-mode 'yatex-mode)
    (equal key ?$))
      (YaTeX-insert-dollar)
    (funcall orig-fun key)))
(advice-add 'mozc-im-input-method :around #'mozc-im-input-method--yatex-insert-dollars)


追記:2020/03/13:キー入力の度に毎回メジャーモードの判定をするのもおかしいので,以下のように書き換えました.
(require 'mozc-im)
(setq default-input-method "japanese-mozc-im")

(defun mozc-im-input-method--yatex-insert-dollars (orig-fun key)
  (if (equal key ?$)
      (YaTeX-insert-dollar)
    (funcall orig-fun key)))

(add-hook 'yatex-mode-hook 
   '(lambda ()
      (advice-add 'mozc-im-input-method :around #'mozc-im-input-method--yatex-insert-dollars)))

2019年4月9日火曜日

mozc-tempを使ってみた。

ac-mozcの後継であるmozc-tempというものがあるということで使ってみました。
英字を直接入力して、変換したい文字列の直後でAlt-nを打鍵することで変換候補が表示されます。

少し利用してみたところ、yatex-modeでは直接入力でしか使わないような変換してほしくない記号も変換されて不便なので、以下のように変換候補の文字に関する正規表現を変更してみました。

;;mozc-temp 

;;(global-set-key (kbd "M-n") #'mozc-temp-convert-dwim)
(global-set-key (kbd "M-n") #'mozc-temp-convert)

;;mozc-tempの変換候補文字に関する正規表現を変更する
(add-hook 'yatex-mode-hook
   '(lambda ()
      (custom-set-variables '(mozc-temp-prefix-regexp
        (let ((convertibles "][,.:0-9A-Za-z-"))
          (format "\\(?:^\\|[^%s]\\)\\([%s]+\\)\\=" convertibles convertibles)))
       )))

使用していて気になる点は、

  • ひらがなやカタカナに変換するときにAlt-nの後でCtrl-H, Ctrl-Kを打鍵する必要があり、打鍵回数が増えるので、ひらがな・カタカナに直接変換するキー割り当てが欲しい。
  • mozc.elを使って入力をしているときには、変換候補が表示されているときに続けて文字を打ち込むと変換確定扱いになるのに対し、mozc-tempではEnterを押して決定しないと変換確定にならないので、やはり打鍵回数が増えて不便.
といったところでしょうか。後者がかなり気にかかるので使用頻度が減ってしまいましたが、日本語入力モードに切り替えるのを忘れて文字列を打ってしまった後に変換可能なのでその用途で使っています。

2018年4月26日木曜日

定理を再掲したときに定理番号も揃える(amsmathのtagと似た挙動の定理環境を作る).

LaTeXの話題です.amsmath.styで定義されているtagコマンドは,数式環境の式番号部分を自由な文字列で置き換えることができるようになっています.下に例を挙げます.

この画像を生成するLaTeXのコードは次のようになります.
\documentclass[a4paper,dvipdfmx,uplatex]{jsarticle}

\usepackage[dvipdfmx,bookmarks=true,bookmarksnumbered=true,%
,colorlinks=true,linkcolor=blue]{hyperref}%

\usepackage{showkeys}
\usepackage{amsmath}
\numberwithin{equation}{section}


\begin{document}

\section{amsmath.styに含まれるtagコマンドの挙動}

\begin{equation}
 \label{eq:euler}
e^{i\theta}=\cos\theta +i\sin\theta
\end{equation}

\eqref{eq:euler}


\section{amsmath.styに含まれるtagコマンドの挙動の検証}


\begin{equation}
  \label{eq:euler2}
  \tag{\ref{eq:euler}}
e^{i\theta}=\cos\theta +i\sin\theta
\end{equation}


\eqref{eq:euler2}

\end{document}
最初のequation環境にeq:eulerというlabelをつけ,第2のequation環境ではtagコマンドを使って数式番号部分に¥ref{eq:euler}と書くことで,実際に表示される式番号が第1のequation環境のものと同じになっています.この第2のequation環境にはeq:euler2というlabelを付けており,これを¥eqref{eq:euler2}と参照すると表示される番号は第1のequation環境のものであるにも関わらず,リンクをクリックすると第2のequation環境にジャンプします.

このような現象が起こるのは,上記のファイルをタイプセットして得られるauxファイルの記述を見てみるとわかります.以下はauxファイルのリンク作成に関係する部分を抜き出したものです.
\@writefile{toc}{\contentsline {section}{\numberline {1}amsmath.styに含まれるtagコマンドの挙動}{1}{section.1}}
\newlabel{eq:euler}{{1.1}{1}{amsmath.styに含まれるtagコマンドの挙動}{equation.1.1}{}}
\@writefile{toc}{\contentsline {section}{\numberline {2}amsmath.styに含まれるtagコマンドの挙動の検証}{1}{section.2}}
\newlabel{eq:euler2}{{{\ref  {eq:euler}}}{1}{amsmath.styに含まれるtagコマンドの挙動の検証}{equation.2.1}{}}
第1のequation環境のlabelから作成されたnewlabelには,最初の引数にlabel名が,第2の引数には数式番号が入力されています.第2のequation環境のlabelから作成されたnewlabelには,最初の引数にlabel名が入力されているのは同じですが,第2の引数に¥ref{eq:euler}という文字列が入力されていて,これが実行されることで第2のequation環境の数式番号部分が第1のものに置き換わるわけです.newlabelの2番めの引数部分は,labelコマンドを用いた時点での¥@currentlabelの値が入力されるので,これを変更することでrefコマンドを使った文字列を入力することができそうです.

以上のtagの性質は,例えば1つの文書内のある場所に数式を書いたものの,その場所とはかなり離れた部分で頻繁に参照する場合,もう一度同じ数式を書きたいが,数式番号は以前に記述したものと一致させたいとなったときに便利です.

同様に定理環境ついても1つの文書内のある場所で定理を証明し,遠く離れた場所でその定理を頻繁に参照するようなときに,定理を再掲するも定理番号は最初のものと一致させたいという場合があるのではないでしょうか.また定理番号は最初のものを使いますが,リンク先は再掲した定理の部分に飛ぶほうが文書を読みやすいと思います.そこで上記のtagコマンドと同じような挙動をする定理環境をでっち上げてみました.結果は次のようになりました.
showkeys.styを使ってlabel名や参照先を表示させています.hyperrefで使われるlabelを再定義するという力技を使っているため,定理番号を再利用している部分のlabel名はshowkeysでは表示できなくなってしまっています.ソースファイルは以下のようになりました.
\documentclass[a4paper,dvipdfmx,uplatex]{jsarticle}

\usepackage[dvipdfmx,bookmarks=true,bookmarksnumbered=true,%
bookmarkstype=toc,colorlinks=true,linkcolor=blue]{hyperref}%
\usepackage{nameref}

\usepackage{showkeys}
\usepackage{amsmath}
\numberwithin{equation}{section}
\usepackage{tcolorbox}
\usepackage{varwidth} 
\tcbuselibrary{breakable}
\tcbuselibrary{skins}
\tcbuselibrary{xparse} %内部でxparse.styを読み込むのでNewDocumentCommandなどが使える.

%定理環境の定理番号部分の背景色
\definecolor{tcbtitlebackcolor}{RGB}{52,48,39}


%%%定理環境の定義
\newcounter{theoi}
\newcounter{theoii}
\numberwithin{theoi}{section}% numberwithinはamsmathで定義されているので要amsmath.sty
\NewTColorBox{theobox}{o m o}{%oは省略可能な引数、mは必須の引数を表す。
%dは省略可能な引数でで囲まれた部分を引数とする.
%#1=タイトル(省略可), #2=定理環境名, #3=定理番号部分を再利用したいときに\refコマンドを入れる.
enhanced,
coltitle=white,fonttitle=\bfseries\sffamily,
colbacktitle=tcbtitlebackcolor,
colback=white,
extras broken={%
colback=white,
frame empty,
},
breakable=true,
borderline={0.5mm}{0mm}{tcbtitlebackcolor},
leftrule=0pt,rightrule=0pt,
sharp corners=all,
boxsep=1mm,
before skip=3mm,
attach boxed title to top left={yshift*=-\tcboxedtitleheight-2.5mm},
boxed title style={sharp corners=all,toprule=0pt,bottomrule=0pt,leftrule=0pt,rightrule=0pt,
},
IfValueTF={#3}{%3つ目のオプション引数がある場合はタイトルの番号部分を書き換える。
IfNoValueTF={#1}{title={#2~#3.}}{title={#2~#3\,:~{#1}}}%
}%
{%
IfNoValueTF={#1}{title={#2~\thetheoi.}}{title={#2~\thetheoi\,:~{#1}}}%
},%
pad after break=-4.1mm, %breakした後の空きの調整
}

%% nameref.styのlabelコマンドの\@currentlabel部分を再利用するラベルで書き換えたものを
%% \my@labelというコマンドで定義する.
\makeatletter
\newcommand{\my@reuselabel}[1]{
\def\my@label##1{%
  \@bsphack
  \begingroup
    \def\label@name{##1}%
    \label@hook
    \protected@write\@auxout{}{%
      \string\newlabel{##1}{%
      % {\@currentlabel}%
        {#1}% \@currentlabelの部分に再利用するラベルを入れる
        {\thepage}%
        {\@currentlabelname}%
        {\@currentHref}{}%
      }%
    }%
  \endgroup
  \@esphack
}%
\ifNR@showkeys% showkeys.styを読み込んだときの対策
  \def\my@label##1{%
    \@bsphack
    \SK@\SK@@label{##1}%
    \begingroup
      \def\label@name{##1}%
      \label@hook
      \protected@write\@auxout{}{%
        \string\newlabel{##1}{%
 % {\@currentlabel}%
          {#1}% \@currentlabelの部分に再利用するラベルを入れる
          {\thepage}%
          {\@currentlabelname}%
          {\@currentHref}{}%
        }%
      }%
    \endgroup
    \@esphack
  }%
\fi
}

\NewDocumentEnvironment{theorem}{o m d<>}{%NewDocumentEnvironmentはxparse.styで定義されている。
 \IfValueTF{#3}{%
\let\my@@label=\label% \my@@labelに\labelをコピー
\my@reuselabel{#3}% 再利用するlabel名
\let\label=\my@label% labelコマンドを再定義
\my@reuselabel{#3}
\refstepcounter{theoii}
}{\refstepcounter{theoi}}
\begin{theobox}[#1]{#2}[#3]}{\end{theobox}
\IfValueT{#3}{\let\label=\my@@label}% labelコマンドを元に戻す。
}
\makeatother

\NewDocumentEnvironment{theo}{o d<>}{% 再利用するラベルは<>の中に入れる。
\begin{theorem}[#1]{定理}<#2>
}{\end{theorem}}

\NewDocumentEnvironment{prop}{o d<>}
{\begin{theorem}[#1]{命題}<#2>%
}{\end{theorem}}

\NewDocumentEnvironment{lem}{o d<>}
{\begin{theorem}[#1]{補題}<#2>%
}{\end{theorem}}


\NewDocumentEnvironment{coro}{o d<>}
{\begin{theorem}[#1]{系}<#2>%
}{\end{theorem}}




\begin{document}

\section{定理環境の再利用}

\begin{theo}[主定理]
\label{theo}
定理1~\fbox{\texttt{theo}}
\end{theo}

\begin{prop}
\label{prop:1}
命題1
\end{prop}

\begin{lem}
補題1
\end{lem}


\begin{theo}[主定理コピー]<\ref{theo}>
\label{theo:2}
定理2~\fbox{\texttt{theo:2}}
\end{theo}

\begin{coro}[主定理の系]
\label{coro:1}
系1
\end{coro}

定理~\ref{theo}

定理~\ref{theo:2}, 

命題~\ref{prop:1}, 

系~\ref{coro:1}


\pagebreak

\section{定理環境の再利用2}

\begin{prop}
\label{prop:2}
 命題2
\end{prop}

\begin{theo}[主定理コピー]<\ref{theo}>
\label{theo:3}

定理3~\fbox{\texttt{theo:3}}
\end{theo} 

\begin{theo}[主定理コピー]<\ref{theo:2}>
\label{theo:4}

定理4~\fbox{\texttt{theo:4}}
\end{theo} 

命題~\ref{prop:2}

定理~\ref{theo}, 

定理~\ref{theo:2}, 

定理~\ref{theo:3}, 

定理~\ref{theo:4}, 

\end{document}
上のソースファイルでは,hyperref.styのlabelコマンドの定義が書かれているnameref.styの該当部分をそのままコピーし,¥@currentlabel部分をrefコマンドで無理矢理書き換えるという操作を行っています.これで目的の挙動をする定理環境ができたのですが,考えてみればあまり使わないかもしれません.

2017年12月24日日曜日

bxjsclsの不具合?

bxjsbook.clsで数学の勉強ノートを取っているのですが,目次に表示されるページ番号が左揃いで3桁までを想定しているらしく,ページ数が1000を超えると一桁はみ出て見た目が残念なことになります.

どうにかならないものか.

追記:2019/03/01:TeX QAの
ページ数が1000ページを越えた目次について」で解決策が提示されています.

2017年6月21日水曜日

tikzで行列の積を表現してみる

行列の積の成分計算を表す図をtikzで作成してみました。元ネタは佐武線形代数です。
画像は次の通り。
LaTeXのコードは次のようになりました。
行列の外の括弧を表現するのにdecorations.pathreplacingライブラリを,
行列を上部で揃えるのにpositioningライブラリを使っています.
色付けはbackgroundsライブラリを使い,scope環境にon background layerオプションを付けて文字の背後に色を付けるようにしました.

\documentclass[a4paper,dvipdfmx,uplatex]{jsarticle}

\usepackage{amsmath}
\usepackage{tikz}
\usetikzlibrary{calc}
\usetikzlibrary{decorations.pathreplacing}
\usetikzlibrary{matrix,backgrounds,fit,positioning}

\begin{document}
\begin{equation*}
\begin{tikzpicture}[every left delimiter/.style={xshift=1ex},every right delimiter/.style={xshift=-1ex}]
%
\matrix(A)[matrix of math nodes,nodes in empty cells,
 ampersand replacement=\&,
 left delimiter={[},right delimiter={]},
 inner sep=0.8ex,
 ]
 {
 \phantom{b_{11}}\&\hphantom{\dotsb}\&\phantom{\dotsb}\&a_{1j}\&\phantom{b_{1n}}\\
 \phantom{a_{11}}\&\&\&a_{2j}\&\phantom{a_{1n}}\\
 \phantom{\mathstrut}\&\&\&\phantom{\mathstrut}\&\\
 \phantom{\mathstrut}\&\&\&\phantom{\mathstrut}\&\\ 
 \phantom{a_{11}}\&\&\&a_{mj}\&\phantom{a_{1n}}\\
 };
 \draw[line width=1pt,line cap=round,dash pattern=on 0pt off 4\pgflinewidth](A-3-4.north)--(A-4-4.south);
 \draw[decorate,decoration={brace,amplitude=5}]
($(A-1-1.north west)+(-0.5ex,1.5ex)$)--($(A-1-5.north east)+(0.5ex,1.5ex)$)
 node[midway,yshift=2.5ex]{$n$};
 \draw[decorate,decoration={brace,mirror,amplitude=5}]
($(A-1-1.north west)+(-1.8ex,0.2ex)$)--($(A-5-1.south west)+(-1.8ex,-0.2ex)$)
 node[midway,xshift=-2.5ex]{$m$};
 \begin{scope}[on background layer]
 \fill[gray!40,rounded corners](A-1-4.north west) rectangle (A-5-4.south east);
 \end{scope} 

 \matrix(B)[matrix of math nodes,nodes in empty cells,
 ampersand replacement=\&,left delimiter={[},right delimiter={]},inner sep=0.8ex,
 left=0.8cm of A.north west,
 anchor=north east]
 {
 \phantom{b_{11}}\&\&\&\&\phantom{b_{11}}\\
 b_{h1}\&b_{h2}\&\vphantom{b_{h1}}\phantom{\dotsb}\&\phantom{\dotsb}\vphantom{b_{h1}}\&b_{h m}\\
 \phantom{b_{11}}\&\&\&\&\\
 \phantom{b_{11}}\&\&\&\&\\
 };
 \node[inner sep=0pt,fit=(B-2-3)(B-2-4)](fit1){};
 \node[baseline=(fit1.base)]at (fit1){$\dotsb\dotsb$};
 \draw[decorate,decoration={brace,amplitude=5}]
($(B-1-1.north west)+(-0.5ex,1.5ex)$)--($(B-1-5.north east)+(0.5ex,1.5ex)$)
 node[midway,yshift=2.5ex]{$m$};
 \draw[decorate,decoration={brace,mirror,amplitude=5}]
($(B-1-1.north west)+(-1.8ex,0.2ex)$)--($(B-4-1.south west)+(-1.8ex,-0.2ex)$)
 node[midway,xshift=-2.5ex]{$l$};
 \begin{scope}[on background layer]
 \fill[gray!40,rounded corners](B-2-1.south west) rectangle (B-2-5.north east);
 \end{scope} 

\matrix(BA)[matrix of math nodes,nodes in empty cells,
 ampersand replacement=\&,
 left delimiter={[},right delimiter={]},
 inner sep=0.8ex,
right=1.4cm of A.north east,
anchor=north west
]
 {
 \phantom{b_{11}}\&\phantom{\dotsb}\&\phantom{\dotsb}\&\phantom{b_{hj}}\&\phantom{b_{11}}\\
 \phantom{c_{11}}\&\phantom{c_{11}}\&\&\node[fill=gray!40,rounded corners]{c _{hj}};\&\phantom{c_{11}}\\
 \phantom{b_{11}}\&\&\&\phantom{c_{11}}\&\\
 \phantom{b_{11}}\&\&\&\phantom{b_{11}}\&\phantom{b_{11}}\\
 };
 \draw[decorate,decoration={brace,amplitude=5}]
($(BA-1-1.north west)+(-0.5ex,1.5ex)$)--($(BA-1-5.north east)+(0.5ex,1.5ex)$)
 node[midway,yshift=2.5ex]{$n$};
 \draw[decorate,decoration={brace,mirror,amplitude=5}]
($(BA-1-1.north west)+(-1.8ex,0.2ex)$)--($(BA-4-1.south west)+(-1.8ex,-0.2ex)$)
 node[midway,xshift=-2.5ex]{$l$};
\begin{scope}[on background layer]
 \draw[line width=1pt,line cap=round,dash pattern=on 0 pt off 4\pgflinewidth]
(BA-1-4.north)--(BA-4-4.south) (BA-2-1.west)--(BA-2-5.east);
\end{scope}
\node at($(A.east)+(10pt,15pt)$){$=$};
\node[below=0.5cm of A](A2){$A$};
\node(B2)at(B |- A2){$B$};
\node(BA2)at(BA |- A2){$BA$};
\draw[line width=1pt,line cap=round,dash pattern=on 0 pt off 4\pgflinewidth](B)--(B2) (A)--(A2) (BA)--(BA2);
\end{tikzpicture}
\end{equation*}
\end{document}

2017年5月23日火曜日

latexの箇条書きに全角文字を使う2

enumitem.styのenumerate環境については,こちらで箇条書きの番号に全角文字を使うことが可能になりました.

今度は箇条書きを横に並べる場合に同様のことができないか模索してみます.
今回はtasks.styとこのパッケージが依存しているcntformats.styを利用してみました.
この2つのパッケージは同じ作者によるものです.
ソースは次の通りです.

\documentclass[lualatex,a4paper,10pt,ja=standard]{bxjsarticle}


\makeatletter
\def\@kkana#1{%
  \ifcase#1\or ア\or イ\or ウ\or エ\or オ\or カ\or キ\or ク\or ケ\or コ\or
  サ\or シ\or ス\or セ\or ソ\or タ\or チ\or ツ\or テ\or ト\or
  ナ\or ニ\or ヌ\or ネ\or ノ\or ハ\or ヒ\or フ\or ヘ\or ホ\else\@ctrerr\fi}
\makeatother


\usepackage{tasks} %箇条書きを横に並べる
\makeatletter
\NewPatternFormat{kk}{\@kkana}
\makeatother
\NewTasks[counter-format=tsk[kk]]{mytasks}[\item](1)


\begin{document}

\begin{mytasks}(3)
\item first
\item second
\item third
\item forth
\item fifth
\end{mytasks}

\end{document}

こちらをタイプセットしたのが次の画像です.
\NewTasks[option]{コマンド名}{separator}(標準の列数)はtasks.styで定義されているコマンドで,新しいtask環境を作ります.conter-format={counter specs}の部分で箇条書きのラベルを変更します.tskの文字列でtask-counterを置換するのですが,tskのオプション引数に入る文字としては,1, a, A, r, Rが用意されています.ここで1は\arabic, aは\alph, Aは\Alph, rは\roman, Rは\Romanを表しています.今回はこれら以外のカウンタ形式を用意するために,cntformats.styで定義されている\NewPatternFormat{pattern}{format}というコマンドを使っています.ここではkkという文字列で\@kkanaというフォーマットを表すように定義してあり,これをtskのオプション引数に入れることでtask環境のラベルを全角文字にしています.

counter-formatの定義で,tsk[kk]を全角丸括弧でくくってみて
\NewTasks[counter-format=(tsk[kk])]{mytasks}[\item](1)
とすると,次の画像のように

となり,ラベル位置が派手にズレてしまい上手くいきませんでした.
この方法では括弧やコンマなどをカウンタの前後に入れようとすると表示が崩れてしまいます.回避策を現在模索中です.

latexの箇条書き番号に全角文字を使う

latexのenumerate環境などの番号は通常数字やアルファベットしか使えないので,次のページ

を参考に,番号に全角文字(ア,イ,ウ,…など)が使えるようにしてみました.

enumerate環境については,最近ではenumitemパッケージの仕様が推奨されているようなので,このパッケージを利用してみます.

\documentclass[lualatex,a4paper,10pt,ja=standard]{bxjsarticle}

\makeatletter
\def\@iroha#1{%
  \ifcase#1\or い\or ろ\or は\or に\or ほ\or へ\or と\or ち\or り\or ぬ\or る\or を\or
  わ\or か\or よ\or た\or れ\or そ\or つ\or ね\or な\or ら\or む\or
  う\or ゐ\or の\or お\or く\or や\or ま\or け\or ふ\or こ\or え\or て\or 
  あ\or さ\or き\or ゆ\or め\or み\or し\or ゑ\or ひ\or も\or せ\or す\else\@ctrerr\fi}
\def\@kkana#1{%
  \ifcase#1\or ア\or イ\or ウ\or エ\or オ\or カ\or キ\or ク\or ケ\or コ\or
  サ\or シ\or ス\or セ\or ソ\or タ\or チ\or ツ\or テ\or ト\or
  ナ\or ニ\or ヌ\or ネ\or ノ\or ハ\or ヒ\or フ\or ヘ\or ホ\else\@ctrerr\fi}
\def\@hkana#1{%
  \ifcase#1\or あ\or い\or う\or え\or お\or か\or き\or く\or け\or こ\or 
  さ\or し\or す\or せ\or そ\or た\or ち\or つ\or て\or と\or 
  な\or に\or ぬ\or ね\or の\or は\or ひ\or ふ\or へ\or ほ\else\@ctrerr\fi}
\makeatother
 
\usepackage[shortlabels]{enumitem} %enumerate環境
\AddEnumerateCounter{\kkana}{\@kkana}{ア}
\SetEnumerateShortLabel{kk}{(\kkana*)}

\begin{document}

\begin{enumerate}[kk]
 \item first
 \item second
 \item third
 \item forth
 \item fifth
\end{enumerate}

\end{document}

このソースをタイプセットしてみると次のようになります.
詳しくはenumitem.styのマニュアルを参照して頂きたいのですが,\AddEnumerateCounter{コマンド名}{code}{最大幅のラベル}というコマンドでenumitemの新しいカウンターの表現を定義します.enumitemではenumerate環境ごとに番号ラベルの詳細をオプション引数にlabel=の形で記述できますが,毎回設定するのは面倒なので,\SetEnumerateShortLabel{key}{replacement}でkey部分をreplacement部分で置換できるようにします.ここではkkをオプション引数に入れておけば,これを(\kkana*)に置換するという意味です.\kkanaは上で定義したカウンターで,*はカウンターの番号で置き換えられていきます.