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LuaTeX-jaでギリシャ文字のイタリック体を表示する.

先日LuaTeX-jaでギリシャ文字のイタリック体が表示されないと書きましたが, 本日 LuaTeX-jaの使い方 を参考にフォントのプリセット設定を変更したところ無事ギリシャ文字のイタリック体も表示されました. fontspec パッケージによる数式フォント置換が不都合な場合は, \usepackage[no-math]{fontspec} \usepackage[...]{luatexja-preset}  のようにしてください. という記述があったので,次のようなファイルをタイプセットしてみました. \documentclass{ltjsarticle} \usepackage{luatexja} \usepackage{amsmath,amssymb,mathrsfs} \usepackage[no-math]{fontspec} \usepackage[hiragino-pro]{luatexja-preset} \begin{document} あいうえお $\mathit{\Delta}$, $\Delta$ $\mathit{\Psi}$, $\Psi$, $A$, $\mathit{A}$, $I$, $\mathit{I}$, $B$, $\mathit{B}$ \end{document} ギリシャ文字のイタリック体もきちんと表示されています.

LuaTeX-jaではギリシャ文字のイタリック体が表示されない件

表題の通りです. LuaTeX-jaの使い方 を参照してフォントのプリセット設定を行うと生じる現象のようです.フォントの設定を行っていない場合はきちんと表示されます. 使っている環境はMacTeX2013です. まずは欧文のみ,クラスファイルはarticleの場合 \documentclass{article} \usepackage{amsmath,amssymb,mathrsfs} \begin{document} $\mathit{\Delta}$, $\Delta$ $\mathit{\Psi}$, $\Psi$, $A$, $\mathit{A}$, $I$, $\mathit{I}$, $B$, $\mathit{B}$ \end{document} ギリシャ文字のイタリック体もきちんと表示されています.アルファベットはイタリック体との違いが微妙ですね. 次に日本語+欧文で,クラスファイルはltjsarticleの場合 \documentclass{ltjsarticle} \usepackage{luatexja} \usepackage{amsmath,amssymb,mathrsfs} \begin{document} あいうえお $\mathit{\Delta}$, $\Delta$ $\mathit{\Psi}$, $\Psi$, $A$, $\mathit{A}$, $I$, $\mathit{I}$, $B$, $\mathit{B}$ \end{document} ギリシャ文字のイタリック体は表示されていますが,埋め込まれていない和文フォントがゴシック体で表示されてしまいます. 最後にフォントの埋め込み設定を行った場合.クラスファイルはltjsarticleです. \documentclass{ltjsarticle} \usepackage{luatexja} \usepackage{amsmath,amssymb,mathrsfs} \usepackage[hiragino-pro]{luatexja-preset} \begin{document} あいうえお $\mathit{\Delta}$, $\Delta$ $\mathit{\Psi}$, $\Psi$, $A$, $\math...

定理環境の修飾 mdframed.sty

追記:2016/04/19 定理環境をmdframedから tcolorboxを使ったものに変更しました。 LaTeXの話です.定理環境の見栄えを変更するために,mdframed.styを用いています. mdframed.styの機能はpdfTeXなどでタイプセットすることを前提にしているようで,platexではマニュアルにある機能を十分に活かすことが出来ません. 2014/05/01追記:tikzパッケージを読み込む前に,graphicxパッケージをdvipdfmxのオプションを付けて読み込むことで,platex+dvipdfmxでも以下のような例は再現出来ました。 こちら を参照。 LuaTeXはpdfTeXの後継であり,この日本語対応LuaTeX-jaが開発されています.これを使えばmdframed.styの機能を十分に使えるのではないかと思い試してみました.LuaTeX-jaはTeXLive2013には標準で含まれており,lualatexコマンドを使ってタイプセットします. mdframed.styのマニュアルにあるものを借用して,次のようなファイルををタイプセットしてみました. \documentclass[a4paper]{ltjsarticle} \usepackage{luatexja} \usepackage{amsmath,amssymb,mathrsfs} \usepackage{etoolbox} \usepackage{tikz} \usepackage{mdframed} \usepackage{luatexja-fontspec} \defaultjfontfeatures{Scale=0.92487} % この行がない場合,luatexja-fontspec は % 和文フォントの大きさを欧文フォントの 0.962212 倍 % ([lt]jclasses でのデフォルト設定と同じ)で定義する. % 上の指定は,[lt]jsclasses における欧文 10pt: 和文 13Q % という比率に合わせるためのもの. \setmainfont[Ligatures=TeX]{TeXGyreTermes} \setsansfont[Ligatures=TeX]{TeXGyreHeros} \s...

array環境でのエラー

これまで全く気がつかなかったのですが,次のような数式をLaTeXでタイプセットすると "missing number, treated as zero."というエラーメッセージがでてしまいます. \begin{equation} \begin{array}{l}   [a_1, b_1]\times \dotsb \times [a_{i-1}, b_{i-1}]\times  \{a_i\}\times[a_{i+1}, b_{i+1}]\times \dotsb \times [a_n, b_n]\\   [a_1, b_1]\times \dotsb \times [a_{i-1}, b_{i-1}]\times  \{b_i\}\times[a_{i+1}, b_{i+1}]\times \dotsb \times [a_n, b_n] \end{array} \end{equation} これは1行目で\\を用いて改行した直後に[]で囲まれた文字列を持ってくると,改行後のスペースと勘違いしてエラーを起こすようです(例えば\\[3pt]と記述すると3pt行間が空く).エラーの回避方法としては,\\の直後に括弧を入れて\\{}とし,区切りを明確にしてやることだそうです. これまでこういう数式を打ったことが無いことに軽く衝撃を受けました.